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今回のお話は、低燃費の住宅にについて。

車や家電の省エネはもうあたりまえ。時代はもう低燃費で暮らす住まいです。でも低燃費の住宅ってどんな家?という疑問についてお答えします。

家に人が住み、毎日を快適に過ごすためには、電気やガス、水道が必要ですが、これらの水道光熱費は一年を通して考えると結構な額になりますね。家そのものの断熱性や効率性を高めて外気の影響を受けにくい構造にしたり、節電や節水の設備機器を設置したりすることで、毎日のエネルギー消費を少なくすることが出来ます。つまり、低燃費の住まいになるということは、家計にやさしく嬉しいのはもちろん、「地球環境への負荷も小さくてすむ」ことに配慮している実感もわき、ライフスタイルにもゆとりが生まれるのではないでしょうか。


では、低燃費の住宅をつくるにはどうしたらよいか。
まず、外気の影響を受けにくくするために外壁の高水準の断熱性が必要です。とくに熱の出入りが大きい開口部(サッシ・窓)は、LowーEペアガラス樹脂サッシの選択(樹脂サッシ詳細ページへ)が最適。一般的なペアガラスアルミサッシでは熱損失、結露等、現在の住環境基準を満たすことが出来ないともいわれています。天井・壁・床の断熱材は断熱等級4クラスの規格(省エネルギー基準 最高ランク)であれば問題ありません。構造はもちろん室内の仕上げ材も、実は低燃費に関係しています。室内の快適な温熱環境は室温だけではなく湿度も大きく関係し、湿度が高すぎても低すぎても不快に感じます。無垢の天井板や床板、漆喰や珪藻土の壁は、乾燥する冬や、蒸し暑い夏の湿度を緩やかに改善してくれますから、機器を使用しての加湿や除湿は必要ありません。仕上げ材の素材選びも大切ですね。
住宅設備では、節水型のトイレや水洗金具は水道を大幅に節約できますし、照明器具のLEDはもうあたりまえ。ガスの必要がなければ料金の安い深夜電力を利用したエコキュート(電気温水器)がおすすめ。敷地の環境条件が整えば、設計の段階で太陽光発電の設置も視野にいれてプランニングをすすめます。最適な方角と屋根勾配を敷地と間取りにすり合わせれば性能を最大限に引き出すことが出来るでしょう。

いま日本の住宅の省エネルギー基準が14年ぶりに改正され、従来からあった住宅の断熱性能基準に加え新たに、暖冷房、換気、給湯、照明など住宅設備機器のエネルギー消費の効率性が評価の対象となりました。室内を適切な温熱環境に保ち便利で快適なライフスタイルを維持しつつエネルギー消費量を抑制するには住宅の断熱性能や気密性能の確保に加え効率の良い設備機器を採用することが必要だと提唱しています。「低燃費の住宅」と耳慣れないかもしれませんが、10年後には「住宅のスタンダード」となるでしょう。

一年前に建替えたお宅の実例をご紹介しています。毎月の水道光熱費を建替え前の住まい(築35年の木造住宅)と比較。毎月少しずつでも年間の差額は大きくなるものだと実感しました。つくり付けの家具以外はピノキオ工房の標準仕様の住まいです。気になる水道光熱費へ


   「低燃費の住宅」

人に、環境に、家計に
やさしい家づくりの話
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  7月16日掲載

タウンニュース記事の解説                        

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