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今回のお話は、暖かい家づくりのポイントは?というお話

この季節、家の中でも厚着をしなければならないくらいの住環境では、快適な暮らしとはいえませんね。もちろん快適さの指標は人それぞれではありますが、せっかく自分のライフスタイルに合った家づくりをするのであれば、暑さ寒さの厳しい季節でも「ほっ」とできるような家にしたいと思うのは当然です。大きな空調や熱源の導入を考える前に、家そのものの「ちから」で、人にも家計にも優しい住まいづくりを考察する必要があります。

基本的には断熱性能の高い家づくりが求められますので、外気からの影響を受けないよう、床・壁・天井に高品質の断熱材を隙間なく充填することが大切です。断熱効果が高ければ、室内で発生させた熱も外部に逃げないことにもなりますので、小さな熱源でも暖かい空間にすることができます。断熱材と同様に窓の品質も室内の温熱環境に大きく影響します。アルミ製のペアガラスサッシでも、冬季に外部に流出する熱の割合は全体で52%に達し、せっかく暖房しても窓からどんどん熱が逃げてしまうことになります。最新の高規格の窓、樹脂製のサッシ+Low-E複層ガラスは、アルミ製複層ガラスサッシと比べて年間の冷暖房費を約20%削減するほどの断熱性能があります。付け加えて、樹脂製の窓枠・建具ですので、冬季の結露もきわめて少ないメリットもあります。内装の仕上げ材に無垢材を使用することも、室内の温熱環境を整える効果があり、厚みのある木材の断熱効果はもちろん、湿度を緩やかに調整してくれますので人が暑さ寒さを感じる感覚は穏やかです。と、いろいろとお話しをしましたが、総合的には「設計力」が基礎にあってのことですね。土地の方角、形状や高低差、周辺の環境などに応じて、建物の向き、形状、屋根の形や軒の出、庇の有無、方角に適した窓の配置やガラス種の検討など、細部にわたる設計力と合致することで快適な住まいが実現するのだと思いますよ。
暮らしに使用するエネルギーを減らすことは、光熱費を削減することにもなり、環境にも家計にもやさしいですね。

 「暖かい家に住もう!」

人に、環境に、家計に
やさしい家づくりの話
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  1月21日掲載

タウンニュース記事の解説                        

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