10月8日掲載
タウンニュース記事の補足

今回ご案内した住宅は、木造軸組み在来工法による新築住宅です。

基礎構造は耐圧盤基礎(ベタ基礎)。建築基準法上D10(鉄筋太さ10ミリ)でOK部位であってもD13(鉄筋太さ13ミリ)での施工。配筋間隔も30センチピッチで可能な部位であっても18センチピッチで施工するなど、丈夫な土台作りをしています。コンクリートのセメント比率も高くすることでさらに強度をあげています。

木造住宅の要である構造材は、埼玉県の製材所内にある当工房木材ストックヤードから必要量を引っ張り出して修正挽き(捻じれや曲がりをとる)してから三保町加工場に届けてもらい、さらに規定の寸法に削り直して利用しています。山から伐り出して製材し、何年も桟積みし自然乾燥させることはとても重要で、完成した後の木材の変形は仕上がりや、建具の不具合だけではなく、建物自体の強度低下へつながります。こうした天然素材にこだわる家づくりをするためには、作り手自らが、樹から木材になるまできちんと管理することが大切ですね。
土台と柱は4寸角ヒノキ材。梁材、桁材ほか下地材等はスギ材。特に土台材は辺材を除いた赤身のみを厳選していますので、シロアリにも強く丈夫です。土台材がヒノキ材ならすべて良いというものでもないんですね。

内装材については省略いたしますが、外装材の壁面用レンガについてお話しします。
一般的に見られるレンガ仕上がりの住宅では、古レンガを模したセメント2次製品と呼ばれるものを貼ったものが多いですね。今回の住宅では本物のレンガと同じ製造方法をした壁面用のレンガを使用しています。美観的な面もありますが、焼き物であるため経年劣化の心配がないため、いつまでも変わらない外観を維持できます。結果的に外装にかかわる修繕費が抑えられるメリットもありますね。製品価格は高いですが、一度の外装修繕費を考えれば微々たるものですよ。パッと見ただけではセメント2次製品との違いはわかりませんが、そんなところにもこだわりました。

サッシにはこれまで樹脂サッシ(YKK APW330)が標準仕様でしたが、アルミと樹脂の複合サッシ(リクシル サーモスX)を標準仕様(選択可能)として追加いたしました。この複合サッシは同じサイズの樹脂窓と比較すると採光面積が大きいこと。つまりフレームがスリムに改良されたことでガラス面が大きくでき、断熱性能も樹脂窓と同程度の性能であるため今回はこちらを選択いたしました。取り付けてみると確かにガラス面が大きく、サッシ枠から障子枠が見えない構造などとてもスッキリとした印象です。

住宅設備でも新しい商品を提案。システムキッチンはクレディア(クリナップ)、洗面台はS(クリナップ)を採用。一般的なキッチンや洗面台ではキャビネット全体が合板でできていますよね。こちらの商品は合板部分がすべてステンレス!となっていて一般住宅用としては「とても良くできてるなー」という印象。システムキッチンは扉や引き出しの面材の違いで、価格の幅がとても大きいのですが中身はほとんど同じです。出来上がればそんなに見えないし、とりたてて気にする部分ではないのですが、ここにこだわるクリナップの本気が見えますね!ステンレスキャビネットのキッチン、洗面台も標準仕様となっています。

住宅を構成する部材、素材の提案は設計者、建築会社の考え方(私たちのこだわりもそうですが、(汗)、、、)によるところが多いですね。何十年も家づくりや改修工事に携わっていると、良いものとそうでないものがわかってきます。「これはなぜ安いのか」、「あれはなぜ高いのか」には必ず理由がありますので、そのあたりの情報もお気軽にお問い合わせいただけたらと思います。家は何度も買い替えることはできないものですから慎重に、でも時には大胆さ(笑い)も必要です。
当工房のパンフレットご希望の方、部数に限りがございますが先着順にて差し上げます。お電話、ファクス、メールにてお問い合わせください。

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