薪をご購入されたお客様へ
令和4年10月
平素より格別のご愛顧にあずかり、ありがとうございます。今シーズンも変わらぬお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
さて、今シーズンにお届けする薪は、例年同様の品質の仕上がりとなっておりますが、少し補足でご説明をする事案がございますので、今シーズンの薪をご購入いただくお客様には書面にてご案内をさせていただきます。
2020年くらいから神奈川県内の「ナラ枯れ(カシナガ)被害」がニュースや新聞等で報道され、
昨年あたりから徐々にナラ枯れ被害木の伐採が行われております。原木の処分にはいくつかの条項が定められ、指示に従い処分されている状況ですが、神奈川県HPナラ枯れ被害対策マニュアルによりますと、「当年被害木を秋から冬に伐採後、未被害地~微害地に持ち出さずに4月までに割材し、木材の乾燥を促進することで、生息環境が悪化し殺虫・駆除が可能」とあり、さらに「この方法は通常の薪割りと同様の作業をするのみで、駆除率が高いことや、特別な装備や薬剤を使わないことから、被害材の薪への利用も促進される」との記述があります。要約すると、県内で伐採された被害木を県外に持ち出さず当年3月中旬までに薪に割材加工されれば、被害木内のカシナガも死滅することになります。さらに薪として利用することで産業廃棄物とならず、環境への負荷も少ないといった調査結果となっています。今シーズンお届けいたします薪には、上記のナラ材を薪にしたものが含まれており、割材面に小さな孔が散見されますが薪としての品質には問題なく、安心してご利用いただける商品となっております。
なお、同資料のガイドラインでは、神奈川県内で生産した被害木の薪については、県外への持ち出しは禁止となっておりますので、県外別荘でのご利用や県外へのキャンプ時のご利用はできませんのでご承知おき頂けます様重ねてお願い申し上げます。
株式会社ピノキオ工房
代表取締役 加藤 清孝